このアルバムは、そもそもの企画自体が面白いですよね。
ストーンズのツアー・メンバーがそのツアー中に暇を見つけてセッションした内容とのこと。なんで、どちらかというと内側からいつもと視点を変えて見たカバー集といった感じ。かなり新鮮でした。
っで、この名バラードはこのアルバム中の唯一のボーカル・ナンバー。歌っているのは、なんとノラ・ジョーンズなのです。
ここでは、彼女の1st.アルバムのような雰囲気で、吐息交じりのセクシーな歌声を披露してくれています。
バックの演奏は、音数が少なく、無駄のないハープとレンジが狭く、印象的な音を奏でるギターが中心でとってもシンプル。ドラムなんかもうっすらとリズムの抑揚をつけているぐらいだしね。
そして、ティム自身のサックスは要所ゝで、まるで泳ぎ回るかのごとく歌い続けます。ボーカル・ナンバーなのでもう少し抑えてもよいかも・・・なんて、思ってしまいますが、あくまでも彼が主役なんでね。
それにしても、特にこの頃のストーンズの曲って、アーシーな部分も多くて、現代風なジャズにするのは難しいと思うのだけれど・・・この人たちはホントにすごいなぁ。
≪From アルバム『The Rolling Stones Project 』≫