某雑誌でレビューされていたことをきっかけに購入したこのアルバム。実は、いまだにこの“ロード・サッチ”なる人物が何者なのかもはっきりわかりません。
ただ、わかっているのは、とてつもないメンバーにバックバンドを任せて気持ちよさそうにシャウトしているってことだけ。
なんたって、ジミー・ペイジとジェフ・ベックのツイン・ギターに加え、ジョン・ボーナムとノエル・レディングのリズム隊、キーボードはニッキー・ホプキンスと・・・「どうやったら集まったの?」って思わず突っ込みを入れたくなってしまいます。
そのなかでもこの曲がお気に入り。
いかにもペイジっぽい耳に残るリフとシンプルなバッキングギターにジェフ・ベックが彼にしかできないようなテクニカルな小粋なフレーズとソロを絡めてきます。この二人が左右の2本のギターを担当しているってだけで私のような70年代ハード・ロック好きには堪りません。
肝心のサッチのボーカルはというと、一生懸命ハード・ロックしようとしている姿は浮かびますが、いささかバックバンドにおされ気味。でもこれはこれで私は結構好きなんだけれどね。
それにしても、さすがにリズム隊もすごい。
さほど難しいことはやっていないにせよ、フロントマンが気持ちよくできるような安定感と力強さがあります。
私もそうですが、大人になってしまったギター小僧にはなんとも感慨深い1曲です。
≪From アルバム『Lord Sutch and Heavy Friends 』≫