アルバムの2曲目の曲って、実は意外にも好きな曲が多いのです。
たとえば、T.Rexの「Slider」の「Mystic Lady 」、ドミノスの「Layla」の「Belle Bottom Blues」、リトルフィートの「Sailin' Shoes」では「Cold Cold Cold 」っと、単なる偶然かもしれないけれど、2曲目は隠れた名曲が多い。
そして、この曲もミシェル・ブランチのデビューアルバムの2曲目。
この曲はなんといっても古典的なS.S.W.的なメロディーとデジタルな音作りの融合がとても素敵なのです。
一見、無機的なデジタルのビートに対し、生ギターの響きと彼女のささやくような声が聴けるAメロ、デジタルでゴテゴテに処理されたバック・ボーカルとシンプルなエレキ・ギターが曲を盛り上げるBメロ以降といずれも聴いただけでは、不安に思ってしまうのだけれど、これが見事にはまっている。
こういったある種実験的なことができるのも“2曲目”だからかもしれません。
このアルバム時、彼女は18歳。
その後2ndアルバムまで発表していますが、それから数年がたっています。少し大人っぽくなった現代の彼女の歌を聞きたいのは私だけではないはずです。誰か彼女にこの思いを伝えてください・・・。
≪From アルバム『The Spirit Room 』≫