世間はめっきりクリスマスムードになってきました。
今日も立ち寄ったCDショップではクリスマス企画モノのコンピレーションが大々的にプロモーションされていました。
最近ではあまり見かけないけれど、60年代にはレーベルやグループなどの単位でクリスマス企画モノが結構多かったようです。特にモータウンの関係は今でもよく見かけます。
っで、今日のこの曲は所謂フィル・スペクター一派のクリスマス・アルバムから。
60年代の彼の一派というと、ガール・グループが多かったのですが、ソロシンガーとして中心人物のひとりだったダーレン・ラヴです。
同じ一派のロネッツに比べれば知名度は低いものの、この曲の出来はなかなかすばらしいですよ。
まずは、ウォール・オブ・サウンドで作り上げられたスペクターサウンド。この曲では、企画モノにもかかわらずこの手法が惜しみなく使われています。
分厚くやや歪んだ音でホントに目の前に「音の壁」を感じてしまいます。
彼女の歌もすばらしく、とってもソウルフル。声質がもともとそうなのかもしれないけれど、それ以上に歌いまわしがカッコいいですわ。
コーラスもシンプルなハーモニーが多いけれど、ややラフな主役の歌声をがっちりサポートしています。
昔の映画なんかで見るロック前夜の古き良きアメリカの光景って、まさにこんな曲が街中から聞こえてくるんだろうなぁって勝手に想像したくなるようなこの曲。
クリスマスソングってだけでなく、スペクターサウンドを体験したい方も如何?
≪From アルバム『A Christmas Gift For You』≫