実はUFOというグループに対して、これまで食わず嫌いな部分がありました。
理由を聞かれても困るのですが、なんとなくとっつき難かったのです。
っで、そんな思いを払拭するかのように手に入れたこのLP、なかなかどうして素晴らしいではありませんか!!すぐに気に入ってしまいました。
その中から、この曲。
シンプルな8ビートのアップテンポ、リズムパターンの上に欧州にしてはやや骨太なボーカルが歌をかぶせていく・・・そして、ボーカルと同じくらい目立っているのがギターです。
ギタリストは、若きマイケル・シェンカー。
メロディアスなギターがさえまくっています。この曲は、もうイントロのリフだけでカッコいい!!
恥ずかしながら、実は彼のプレーって今まであまり興味がなかったんですが、こうして昔の音源を聴くと、確かに革命的な部分があるなーっと感心してしまいました。
たとえばこの曲のリフ。それまでのハード・ロックのギタリストみたいに無骨な音ではなくて、コーラスをかけて独特な雰囲気を出しています。
でもちょっと後半のソロは、早弾きの腕を見せびらかしているみたいで、ちょっとね・・・。
ま、そんなこと差し引いても私にとってはちょっぴり新鮮でした。
ZEPやFreeのような、ブルース的な要素はかなり薄いけれど、このあたりから欧州の美的なハードロックが発展したのかなぁっと感じさせる1曲でした。
≪From アルバム『現象』≫