いわずと知れたソウル・バラード名曲。
なぜかこのところすごく聴きたくなってしまって、久しぶりに引っ張り出して聴いたところです。
割と単調なリズムだし、とりわけ目を引くようなアレンジがしてあるわけでもない・・・でも、やっぱりこの曲には人をひきつける魅力がたくさんありますね。
なんたって、出だしの声を絞り出すようにして『When a man loves a woman』って歌うところ。もうここだけでこの曲は名曲ってことになります。だって、ダミ声でこんなに切なくこのフレーズをうたわれたらかなわないよ。
そして、この曲の骨格を掌っているオルガンの音色。やさしいこの音色と後半に入ってくるコーラスでこの曲がどんなに美しい響きとなっていることか。
あと、個人的にはこの曲の「録音状態」も好きだなぁ。
時代的なものもあり、決して高音質ではなく、むしろ音は割れかけているし、ワイドレンジも狭い。でも、だからこそ冒頭のフレーズがパワフルに聞こえるし、とっても音が厚く聞こえます。
しかし、ソウル・バラードってあまり頻繁には聴かないけれど、時折聴くと耳に、胸にしみるのはなぜなんでしょう?
ひょっとして、私のちっぽけな“ソウル”も掻き立てられているのでしょうか?
≪From アルバム『男が女を愛する時』≫