もう10年近く前だろうか、このアルバムがCD化されると報道されたのは。それは、私と同じCD時代になってからニールヤングを知ったものにはとても驚きで、レコード時代からのリスナーには朗報だったに違いないと確信してます。
なぜなら、このアルバムの内容が、それほどすばらしいから。
この一言しかないでしょう!!
で、今日はそのオープニングの曲。
最初聞いたときは、このゆるく、メロディックな展開に多少とまどいました。だって、それまで私の知っているニールヤング像は曲に緊張感を求めるタイプだったから。
もちろん、曲によってはゆるいものもあったけれど、この曲のように最初からそこを狙った曲って言うのは少なかったような気がします。
でも、この曲はそのど真ん中を狙ったポップな曲。
アルバムジャケットのイメージとも上手くマッチしていて、まるで、同時代のSSWの曲のような錯覚を覚えてしまいます。
もちろん、彼のギターもこの曲の魅力のひとつ。
ザラザラした感触は間違いなく彼のレスポールの音。
この音を聴くとそうわかってしまうからすごい・・・。
でも不思議とこの粗いギターがマッチしているんだなぁ。
これには新鮮な驚きでした。
あとね、この初CD化に際してHDCDリマスター処理がされているので、かなり音は良いです。この音の良さが、また各々の楽器の響きを奥行きあるものにしていて、いいんですわ・・・。
≪From アルバム『渚にて』≫