どうして、ギタリストが作るメロディアスな曲ってこんなに説得力があるのだろう?
もともとギターを弾きながら歌うミュージシャンが好きだったけれど、このアルバムを聴いてからよりそう思うようになった。
特にこの曲は地味だけれど、ボーカルラインとギター、ピアノのそれぞれのメロディの絡みがとても美しいと感じたわけです。
ボーカルのメロディは、それほど上下があるわけではなく、スワンプな響き。それに対して、ルーズなスライドギターが掛け合いのメロをとり、ホンキートンクなピアノが双方のメロディーを上手く繋ぎとめている感じ。
さらに、シンプルなリズム隊も含めて、それぞれの楽器がお互いの音を埋めあっているので、とても厚い音に聞こえてしまう。
よもや“とっても地味な曲”になりがちな部分を、ピアノとギターを中心としたて“やや地味な曲”に作り上げたって感じでしょうか?
しかし、いかにも“キース大好き”って雰囲気が伝わってくるこのジャケット。実際、アルバムの別の曲には『Keith Don't Go (Ode to the Glimmer Twin) 』って曲もあるしね。
でも、個人的にはキースよりもポップな歌もギターも好きになりそうです。
≪From アルバム『Nils Lofgren』≫