『スワンプロック』っていうと、めっきりアメリカン・ロックの専売特許のような感もありますが、実はブリティッシュ・スワンプにも捨てがたい名盤がたくさんあります。例えば、デイブ・メイスンのファーストアルバムや、ジョー・コッカーのライブなど。でもね、日本ではあまり知られていない隠れた名盤ってのが、このアルバムじゃないでしょうか。
私も知ったのは、本当に偶然でした。
実は、このアルバムのギタリスト、ヘンリー・マッカロクに関心を持ったのがきっかけでした。もちろん名前ぐらいは知っていたけれど、まさかスワンプロックのアルバムを作っているとは思いもよらなかったのです。
っで、この曲は、このアルバムのトップを飾るナンバー。
なんたって、ミッドテンポの重たいリズムところがるピアノを聴いただけでしびれちゃいます。
そして、彼のボーカル。デビュー当時からソウルフルな歌声だったけれど、このアルバムでは女性コーラスがついているせいか、そこに埃っぽさのようなアクが加わっています。
意外とシンプルな曲だけれど、多分、この当時のトレンドと彼のやりたかった音楽が見事にくっついたんじゃないかなぁっと思うほどの名曲。
あっ、もちろん、聞き手としての私の好みもね。
≪From アルバム『The Rock』≫