ずっと気になっていたんだけれど、遂に買いました。
かのバーナード・バトラープロデュースの英国の新人のアルバムです。巷の噂どおり古今折衷な音作りで、かなり充実の内容です。
その中の前半のハイライトは曲でしょう。
なんといっても綺麗なメロディ。コレに尽きます。
ダフィのややドライなボーカルとリバーブをたっぷり効かした湿っぽいコーラスのかみ合い、これがとても爽快です。
そして、バックの演奏は、バトラーの才能が全開です。
もともと彼の場合、音を重ねてそのスキマを埋めていくのがとても上手なひとなのだけれど、この曲ではそのセンスの極みに達しているような気がします。
ハイハットとアコギの絡み、コーラスとストリングス絡み、エレピとクリーントーンのギター絡み・・・そして全体のバランス。
どれをとっても無駄がなく、互いに協調しあっているような印象を受けます。
このダフィ、デビュー直後から世間では、“2000年代のダスティ・スプリングフィールド”って呼び声も高いようですが私も納得です。
彼女の古き良き英国のブルーアイドソウル的な感覚と、バトラーのフィルスペクター的感覚のプロデュースが合わさればこその音だと感じました。今後の活躍にちょっと期待してるので、すぐに飽きないでねバトラーさん。
≪From アルバム『Rockferry』≫