「日本の蒸し暑い夏にサンタナはなんでこんなにマッチするんだろう。」って、毎年この時期になるとふと思うことがあります。
このアルバムが世に出た頃はちょうど私がハタチぐらいの時。
つまり、私なんかはこのアルバムを聴いて、全盛期のサンタナを後追いした世代なんです。でも、後追いでもその衝撃はすごかった!!
だから、リアルタイムのことはよくわからないけれど、多分、全盛期のこの人が日本でヒットしていなかったら、日本の歌謡曲、ロックは何かしら違うものになっていたんじゃないかなぁって思ったりもします。
っで、今日はこのちょっとアダルトなアルバムから、いかにもサンタナらしい子の曲を。
まずはなんといってもこのラテンのリズムでしょう。
パーカッションもばっちり効いていてとてもカッコイイ!!
サンタナの甘いトーンのギターも冴えまくっています。ボーカルの裏メロと間奏の時のギターの使い分けがまたすごい。
イントロのギターだけでもやられてしまいますが、それに加え、裏メロでは、あくまでもボーカルのメロを侵さないように、間奏に入ると彼の得意のハイポジションでの滑らかなギターが、ここぞとばかりに聴こえてきます。
そう、この雰囲気は全盛期のサンタナそのものなんです。
違うのは、当時よりも全体的にどっしりしていることぐらいでしょうか。
このアルバム、サンタナ自身が不振から抜け出すきっかけとなったのと同時に当時のグラミー賞でも多数の賞を受賞して、私のような小僧にもその存在感を示してくれたのです。まだ未聴の方はぜひどうぞ。
≪From アルバム『Supernatural』≫