私は、カルフォルニアはおろかアメリカにさえ行ったことがないのですが、「彼の地の乾いた空気ってこんな感じなのかなぁ」ってたまに感じることがあるのです。
このアルバムもそんな気持ちを抱かせてくれる1枚。
この曲は、LPでは、A面最後の曲。
静かに始まる曲だけれど、ミドルテンポで徐々に盛り上がっていく展開が素敵な曲です。
まずは、なんとも乾いたアコースティックギターの音色がとても耳についてしまう。これは70年代のウエストコースト関連の音源全体にいえるかもしれないけれど、アコギの音色がそのままハイハットのような役割を担っているんだよね。
そして、重たいリズム隊。これがとってもグルービーで、安定していて、その上を泳ぐスライドギターもとっても心地よくなっちゃいます。
もちろん彼の歌も結構ツボです。
決して声の太いほうではないけれど、当時のSSWと同様、優しい声で語りかけてくるよう。サビではダブルトラックとハモリでさらにドライな印象を与えてくれます。
日本ではまだまだ湿っぽい季節だけれど、きっと彼の地ではカラッと乾いた夏なんだろうなぁっと、今日も思いをめぐらせたわけです。
≪From アルバム『カリフォルニアの青い空』≫