このアルバム、某雑誌の「ハードロック特集」や「グラムロック特集」なんかにはかなりの頻度で登場していたのだけれど、いままで実物を見たことは一度もなく、CD化されているのかどうかさえ知らず、興味だけが膨らんでいました。
ただただ、このジャケットを雑誌で見るたびに、その妙な迫力に恐れ入っていたわけです。
しかし、まさか中古盤店で、それもCDで見つけられるなんて・・・やっぱり新宿は凄い!!
そのアルバムの2曲目が今日の曲。
このバンド、基本的にはハードロック路線で、リフなんかも結構カッコイイ(リアルタイム世代の人の話では、その格好からグラムとして括られていたとか・・・」)。この曲も例に漏れず、ギターリフから音楽が展開していきますが、イントロのカウベルのリズムに図太いギターの音が乗るところなんかゾクゾクものです。
本編に入っても適度にタイトなリズムとややルーズな数本のギターの組み合わせの上にダブルトラックのボーカル、サビでは高音のコーラスが絶妙に絡み合います。そう、演奏やアレンジに関しては、いわば70年代イギリスのハードロックな部分とポップな部分のハイブリットなのかな。
そして、この曲のハイライトはなんと言っても、ベースでしょう。もともと、ベースが特徴的な曲って大好きなんだけれど、このバンドのベースはブギのバッキングからギター的な使い方への変化など、ホントに自由自在。おいしいオカズもたくさん入っている。基本は当時のハードロックだからやや歪んで、ブリブリした感じも私のツボ。
当時を知らない私たちや、音楽ジャンル純潔主義の方には、このジャケットとごった煮的な音楽性のせいで、ある種異端に移ってしまうかもしれませんが、私は好きです。こういった感覚って。
この曲のほかにも、このアルバムには当時のハードロックやグラムロックあたりのエッセンスが詰まった、いい曲がたくさん詰まっています。そのうち、また紹介するかもね。
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Underneath the Light / Silverhead
≪From アルバム『Silverhead』≫