このアルバムが発売されたのが71年。
このころっていうと、アメリカではシンガー・ソングライターの登場とあいまってニュー・ソウルの定着があったはず。
このバンドもロックというフォーマットの中で、その影響を受けていたんだなぁ、と感じるのがこの曲。
何がって、やっぱり独特の“揺れ”を感じるんです。
それは、ルーツ・ファンクの揺れとはちょっと違って、もう少し、ゆっくりと、ふり幅が大きいもの。
ファンキーなリズム隊とワウ・ギターは言うに及ばず、エレピが刻むフレーズのアクセントやホーン隊が作り出すリフレインなど、すべてが単独では成立しないけれど、アンサンブルとして大きな揺れを作り出している感じ。これって、とっても心地よいんだよね。
ちなみに、ギタリストとしては、中盤でこのリズムに乗りながらも、ブルージーかつハードロッキンなフレーズを弾きまくるギターも好きですわ。こういった乗りに、こんなギターをわりと強引に絡ませていくなんて、素人にはなかなかできません。
しばらく私の研究材料にもなりそうです・・・。
≪From アルバム『Chicago 3』≫