まさか、まさかの訃報でした。
こんな形で日本最高のシンガーとの別れがきてしまうとは・・・。
私は清志郎さんの持つそのユーモアとポップスの裏側にある毒々しさがとても好きでした。
フェイバリットは、オーティス・レディングをはじめとするソウルミュージックということでしたが、清志郎さんはそこをベースとしたとても大きなポップセンスでガキンチョの頃から私の心をわくわくさせてくれていました。
今日は、清志郎の歌の中で、オリジナルではないけれど、私に大きな影響を与えたこの曲を。
そう、誰もが知っているロックスタンダードのカバーなんだけど、
この歌詞がすごい。所謂メッセージソングなんだけれど、普通なら歌詞として成立しないような歌回しが随所にみられて、ここだけでも清志郎独特の語感を堪能できます。
「原子力発電所が建っている」なんて、メロディをつけられませんよ、普通は。
すべてがこの調子で進むものだから、大ヒットって訳ではなかったみたいだけれど、私を含め多くの人の胸には鮮明な印象として残っています。
このロックセンスの塊のような人から、もう新しい刺激を受けることはないのか、と思うと本当にさびしくなってしまいます。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
≪From アルバム『ゴールデン☆ベスト』≫