このジャケットの“いかにも”って雰囲気、わかってもらえるかなぁ。私がソウルミュージックのレコードジャケに求めるのはこの雰囲気なんです。
いわば、ちょっぴり胡散臭い感じ。
特に70年代のフリーソウル前後では、こんなジャケットこそが私の好みに沿う音を奏でてくれることが多い。
このグループもまさにそんなジャケ買いでした。
そして。結果は◎。
サウンドはまさにフィラデルフィア・ソウル。甘いメロディラインはスタイリスティックスやデルフォニックスとつながりを感じます。
でも、このグループはこの曲でも明白なように、そこにファンキーさを加味しているのです。ドラムスのファンキーなリズムにオルガンが応える。そんな構図で無理やり強要しないファンキー・ミュージックへと取り込まれていきます。
今だったら、ジャズロックやファンキージャズってジャンルになってしまうのかもしれないけれど、こういうファンクもあっていいんじゃないのって、感じずにはいられない1曲ですわ。
≪From アルバム『Collectors' Item (All Their Greatest Hits!) 』≫