最近、なぜか無性にディランが聴きたくて・・・。
それも、スタジオでの“おとなしい”ディランではなく、ライブでの荒々しいディランの声がね。
そんな折、こんなアルバムが出ていたことを知りました。
今さらながら、「スゴイもんが出ていたもんだ」ってあわてて購入した次第です。
年代的には『血の轍』から『欲望』の間くらいの、ちょうどわたしが大好きな時代のライブ。同じ時代のライブの『激しい雨』にはあまり萌えなかってのですが、このアルバムはもろにツボでした。
そして、個人的にはこの曲が聴けたことでかなり満足です。
もともとスタジオ盤でも攻撃的なディラン節炸裂なんですが、このライブではそこにライブならではのスリルが加わって、より激しいものになっています。
ディランのだみ声早口言葉と、どこか別世界に連れて行かれそうなバイオリン、そして重心の低いバックバンドの演奏とどれをとっても最高のライブの醍醐味が詰まっているのです。
私の世代だとディランは完全に後追いで、60年代のディランしか知らないという輩も少なくないのですが、私にとってはどの時代もそれぞれ違う切り口で楽しませてくれるディランが最高なのです。
≪From アルバム『Bootleg Series 5: Live 1975』≫