私の中では「吉田拓郎」って名前は、日本フォークの神様でもなく、“Love Love愛してる!”に出ていたお茶目なおじさんでもなく、このアルバムのロックンローラーなんだよね。
とにかく、このアルバムはカッコイイ!!
つぶれる寸前の拓郎さんの声も、バックの重厚な演奏もすべてが当時の最先端のロックって感じです。
オープニングのこの歌は、オリジナルでも独特の歌い回しが素敵だけれど、このバージョンでは、それに加えて高中さんの歌うようなギターが曲をロック化してしまっています。
さらにエレピやホーンセクションまで従えて、雰囲気はそのままストーンズやディランのライブなんですよね。
このアルバムの録音は73年。このライブ・アルバムはものすごく洋楽的な要素が強いと思うのだけれど、容易に映像が見れなかった時代のライブ音源って、とてつもなく気合を感じるし、夢中にさせてくれるなぁっと感じる今日この頃です。
≪From アルバム『Live '73』≫