いいね、このバンド。
音楽の幅も広いし、おいしいツボを押させているよね。
やっていることは、古いガールグループ~シュープリームスなんかのモータウンをベースとして、ニューソウルのエッセンスまでを組み込んでいる感じ。アルバム全体がそんな感じなんで、その辺りが大好物な私なんかはもうメロメロです。
決してボーカルの声は太くないし、黒人的でもないんだけれど、それがまた功を奏しているよね。無理に似せても暑苦しいし、この声だからこそ本物のソウルと違う魅力があるのだと思う。
演奏は、文句つけようがないですわ。ジャケットを見る限り構成メンバーの幅も広そうだし、本当に古きよきソウルが好きなんだなぁっと。こんな難しいミッドテンポの曲も分厚いアレンジになっちゃうんだもんね。
そして、見逃せないのが、きっとあの時代を意識していると思われるマスタリング。さすがにレコーディングはデジタルだと思うけれど、マスタリングでの音作りは間違えなくフィルスペクターやシュープリームスを意識しているよね。
こんな音楽なら、モノラルミックスのLPで聴いてみたいかも。きっと心地よいんだろうなぁ。
≪From アルバム『Great Unwanted』≫