よく言われることですが、アナログ盤時代の音楽は『ジャケットを見ればその内容が想像できる』そうです。実は、私もこの言葉を信じ音楽漁りをしておりますが、その盤なんかもまさにその好例だと思います。
っと、言うことで、本日は吐息混じりな歌声がとっても素敵な女性、ヘレンの曲を。「どうもジャズはねぇ」っと二の足を踏んでしまうような人にもかなりオススメなのがこの曲です。日本人の所謂“ジャズ・ボーカル”ってイメージはこの曲に含まれているのではないでしょうか?
しかし、何度聴いてもホントにセクシーです。小気味よいリズムの曲をこんなにセクシーに歌い上げるのはとっても難しいこと。それをあたかも下目使いで手招きするように歌い上げるのはかっこよすぎます。
そして、何と言ってもクリフォード・ブラウンのペット。このフレージングがまた痺れます。特に、ピアノが静寂を作り出した後のソロは、タメも効いていて私もついついギターでなぞりたくなってしまうほどです。
私が持っているのはCDだけれど、アナログ盤ならばこの素敵なジャケを眺めながら、分厚い音を堪能できるんだろうなぁ。
≪From アルバム『Helen Merrill 』≫