今、もし仮に、このグループを生で見ることができたなら誰もが興奮するんじゃないかなぁ。とりわけ私はライ・クーダーもタジ・マハールも大好き。ライと「黒いライ・クーダー」の夢の競演は昇天すること間違いないでしょう。
ということで今宵は世間的にはあまり知名度は高くないけれど、私のマストとなっているこの名盤からの1曲です。
まず、この「サイケチックな演奏はどうだ」、といわんばかりのイントロ。シンプルな12小節ブルースをこんな風にしてしまうところがライらしい。後に彼の代名詞となるスライドもブルージーに決まっています。スライド・ギタリストに憧れる私もお手本にさせてもらってます。
そして、タジのこのボーカル。彼のコンプの掛かったような声はいつ聴いても素敵ですわ。黒すぎず、白すぎず・・・意外とこんな歌い回しは難しいと思うんですが・・・。
現代はこんな貴重な音源が割りとお手軽にCDで入手できる時代ですねぇ。ロング・テール現象の産物でしょうが、こんな名盤ならいくらでも聴いてみたいですわ、懐が破れない程度にね。
≪From アルバム『Rising Sons』≫