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ブルースにこんがらがって / Bob Dylan

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私が少し自分自身を見失いそうなとき、常に叱り、励まして導いてくれるのはやっぱりディランの歌です。特にこの曲はそうかもしれない。高校生のまだケツの真っ青な頃に出会って以来、とても大切なレコードなんです。

とある人から譲ってもらって、はじめて聴いた時からこのアルバムに感動して、それから10年以上たった今でもその感動を忘れられません。

そんなこのアルバムのトップを飾るこの曲が今日の1曲。
この頃のディランはフォークもロックもひととおり経験したあとで、その丁度いいバランスを保っているような雰囲気です。

この曲もとてもきれいなアコギと渋い声でささやくようなメロから始まります。そして、リズムセクションが加わり、曲が進むにつれてディランの歌も叫びのように変化していきます。最後のハープの凄まじさでもそのテンションの高さが伺えますね。

実は、私はこんなテンションにもかかわらず、この曲で見せるディランの力を抜きながら叫ぶような歌い方が大好きなのです。これは絶対に彼にしかできえない、最大の魅力です。これだけで、決して“上手いボーカル”ではないけれど、何もかも彼の世界に引き込んでしまいます。

久々にターンテーブルに乗せましたが、やっぱりカッコイイ!
これからも永遠に私のお守りのようなレコードでありますようにっ!!

≪From アルバム『血の轍』≫