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Lanebti Do Morro / Nara Leao

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幻の名盤・・・まさにそんな呼び名がふさわしいのではないでしょうか。やっとこのアルバムにめぐり合うことができました。

思えば、2000年にこのアルバムの再発を知り、聴きたい衝動に駆られたものの当時学生だった私にはなかなか手の届かない音源でした。そうこうするうちに廃盤・・・最近になってやっとLPで入手できました。

そのなかのナラ・レオンのこの曲、とっても素晴らしいです。
もともと私の中では、ナラの少し陰のある、湿り気を帯びた声はフェイバリット。

この曲はとっても短いのだけれど、その中に彼女の魅力が凝縮されています。ナラの歌は、所謂ジャズシンガー達と比べると音程もタイム間も不安定なのだけど、ボッサという肌触りのいい音楽にはとっても合っています。この曲でもそんな魅力は全開!!

そして、伴奏のピアノと絡むパーカッションのアコースティックなリズム。この存在がこの曲に素晴らしい抑揚と清涼感与えています。今だったら絶対プログラムなんだろうけど、この頃は生音だもんね。感服してしまいます。

雨の降る休日の午前、そんな今日のような日には少しばかりの憂鬱さを振り払ってくれそうな名曲です。

≪From アルバム OST『イパネマの娘』≫