まだまだ暑さ覚めやらぬ今宵、おすすめするのは最高のポップナンバーでございます。
1974年のアルバムのトップを飾るこのナンバー、最初にこのLPに針を落とした瞬間から気に入ってしまいました。なんたって、モータウンばりのベースラインとタンバリンの音、そしてボーカルと掛け合いになるホーン・セクション・・・これはあの60年代のティーンポップなんかとおなじパターンじゃありませんか。
それもそのはず、このアルバムのプロデュースはかつてモータウンで数々の仕事をしてきた人なのでした。なにはともあれ、この組み合わせはかなりGOODです。
そして、私個人としてははねるようなリズムのもと、パワー全開なボズと冷静なコーラス隊とのマッチングがとても好きです。すべてが熱くなりすぎると面白みが見えにくいんですよね、この手の曲は。
実は、まだまだボズのことはよく知らないし、聴いたアルバムも数枚なんですが、その魅力にハマリつつあります。
しかし、アメリカって国はポップスのエッセンスをよくわかっているなぁっと感心してしまいます。彼の声だって決して万人が「いい声」という声質ではないと思うし、歌だってとっても上手いというわけではない。ただ、それを彼の個性として料理してしまうところに趣を感じます。
残暑続く中、少し涼しくなる夜にこんなポップスもいいのでは?
≪From アルバム『Slow Dancer』≫