今日もとっても暑かった。本当に、蒸し焼きになりそうなくらいの日差しの勢いでした。
そんな中クーラーの効いた部屋にいると、久々に聴きたくなったのがこのアルバム。衝動的に「創り込まれた音楽」を聴きたくなったのです。
っで、その珠玉の名曲ぞろいのアルバムから、この曲を。
いってみれば、ちょっとした遊び心で作った曲なんでしょうか。
キャッチなメロディーとなんども繰り返されるタイトルフレーズ。これがものすごく効果的で1度聴いただけでもしばらくは脳裏に焼きついて離れません。
もともとのアルバムコンセプトが、50年代のラジオ・ミュージックを意識しているとのことなので、ある意味常套的な路線ですが、そこだけで終わらせないのがこの人。
さすがスティーリー・ダンの片割れだけあって、演奏の完成度半端じゃありません。しかも、その高さは偶発的なものではなく、いわば理系的に、ロジカルに組み立てられたものなんです。
実は私が苦手な80年代的なシンセやベースの音色が含まれますが、この人の曲に関してはそんなこと気にもなりません。
むしろ、そんな当時のハイテクとコンプの効いたギターやホンキートンクなピアノとのコントラストが美しいとさえ感じてしまうのです。
それさえもが「実は計算済みなんだよぅ」っとでもいわれているような感じですわ。
まだまだ暑さが増すであろうこの夏、こんな体感温度を下げてくれる音楽はいかが?
≪From アルバム『The Nightfly』≫