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MARLEY PURT DRIVE / LuLu

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ついに、この日が来てしまった。
長い間CD再発を待ちわびていたルルのスワンプ・ロックなこのアルバム。しかもリマスター仕様で、音もいい!

っで、その1曲目を今日は紹介します。
なんといってもこのアルバムのハイライトのひとつはあのデュアン・オールマンが参加していることだと思う。71年発表という年を考えても、彼のプレーが最高潮の状態に達していた時期だということは想像に難しくない。

この曲では彼のスライドが炸裂!!
音の隙間を縫うように駆け上がる“スカイ・ドック”なスライドは彼のファンならずともたまりません。

そして、それ以上にすごいのは、主役であるルルのボーカル。
「本当にかつてのアイドル歌手か?」と思わせるほど泥臭い歌い回しを披露しています。声を張り上げ、少しダミ声ぽく響かせるところなんかは、アイドルの面影を探すほうが難しい・・・。それほどまでに、泥臭いのです。

当時、このアルバムは、彼女の本拠地だった英国ではまったく受けなかったとか・・・。それはそうだよね。今の日本で言えば、モームスのメンバーがいきなりラウド・ロックをやってしまうようなもんだものね。

でも、既に私のフェイバリットとして欠かせない1曲となっています。

≪From アルバム『The Atco Sessions』≫

眩しいひと / Karla Bonoff

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この人って、実は私たち世代にはなじみの薄い人なのかもしれません。

80年代ポップスもリアルタイムでは経験していませんし、最近のS.S.W.の再評価の流れの中でもなかなか彼女のことを取り上げた記事に出会うことはありません。

実際、私自身も以前から彼女の名前を知ってはいたものの、この80年代チックな(実際には79年だけど)アルバムジャケのために購入をためらう日々が数年前の購入時まで長く続きました。

しかし、実際聴いてみるとどうでしょう。
かなりの佳作ぞろいなんです。

特にこの曲はすぐに私のフェイバリットとなりました。
今日久々に聞いてみてもとても新鮮!!

実はこの曲、あのマージー・ビート勢の一角サーチャーズの曲で、こっちは私も十代の頃から大好きな曲のひとつでした。
そして、このカーラのバージョンはそのオリジナルバージョンを踏襲し、原曲の持つ魅力をさらに引き出した好演曲。

有名なこのギターリフも時代に合わせて、歪みがかった音にして、そして、バッキングではパワーコードなんかも入れちゃったりしちゃって・・・カッコいいです。

もちろん彼女のボーカルも複数のコーラスとともにぐっと前に出てくる最後のフレーズでの声の張り上げ方が素敵。彼女の曲は、どちらかというと静かに歌い上げるタイプの曲が多いので、こういった曲がキラ星のように輝いて見えるのかもしれませんね。

ちなみに、この曲には当のサーチャーズのメンバーも参加しているとか、いないとか。真相はわかりませんが、それだけオリジナルの演奏者にも好意的に受け取られたカバーだということは間違えないようです。

≪From アルバム『Restless Nights』≫

Ziggy Stardust / David Bowie

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この曲を聴いたことのない人は、おそらくいないでしょう。
グラムロックの代表曲であると同時に、ボウイ自身の歴史のなかでも重要な位置にある、まさに名曲。

実は、ボウイの本当の魅力がわかってきたのはここ数年で、それ以前はどちらかといえば“いい曲だなぁ”程度の認識でした。
このアルバムも昔から持っていたけれど、買った当初を除いては頻繁にレコード棚から引っ張り出すアルバムではなかったかな。

でも、この前久々にこの曲を聴いたら、全身がしびれてしまいました。

まずはラウドなギター。マーシャルとギブソンの組み合わせだと思うけれど、この粘っこさがたまりません。全編を通して暴れまわるわけではなく、きっちりと箇所を選んで曲に抑揚をつけています。

ボウイのボーカルもしかり。
Aメロは抑えた感じで歌い、Bメロはダブルトラックで左右からぐっと前に出てくるという仕掛け。

いかにもブリットなこういった発想だけれど、私は思うのです。こういった発想がこのシンプルな曲を名曲にしたてあげているのだなぁっと。そして、これも常に時代に敏感なボウイならではのわざだなぁっと。

おまけにもうひとつ、最近になって気づいたこと。
この曲が何かににているなぁっと。そう、わが青春をともにしたガンズでした。スラッシュのラウドなイントロにあわせ、アクセルが引き込むようなロング・シャウトをしている姿とかぶるのは私だけでしょうか・・・?

≪From アルバム『Ziggy Stardust』≫

ダイスをころがせ / Rolling Stones

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なぜか、自分の気持ちが愚れかけたとき、恋しくなるのはどんなに激しいハード・ロックよりも70年代初期のまだワルだったころのストーンズだったりするんです。

そして、そんな中でもこの曲は特に好きな曲。
なんたって、乾いた音が醸し出すアーシーな南部な雰囲気と、図太いギター、酔いどれのようなミックのボーカルとそれに呼応するコーラス隊が最高に不良な雰囲気を作っているじゃないですか。

特に私が好きなのは、ライブでは毎度ハイライトにもなっている間奏部分。ハードロック以降の間奏ではギターが前面に出てくるようなソロが普通だけれど、この頃の彼らは、通常のバッキングから2本のギターの絡みを発展させたような感じ。ライブでは、そこにキースのピアノのデタラメ弾きが加わったりして、さらにスリリング!!

間違いなく私の中のストーンズ・ナンバーのベスト3には入る名曲。
そして、この曲とアルバムジャケットを片手に、今夜も私はウイスキーを飲み続けるのでした。

≪From アルバム『メインストリートのならず者』≫

Telegram Sam / T. Rex

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誰がなんと言っても、70年代を代表する名曲のひとつ(少なくとも私の中では・・・)はなんといってもこの曲でしょう。このギターリフ、怪しげなコーラス、ボランの艶っぽい声、そのどれをとってもすべてがポップで輝いています。

もちろん、それ以前の彼らの曲も好きだけれど、この頃の特にこの曲では彼らの持つポップなセンスが全開ですね。

演奏の肝は実はベースと左チャンネルの図太く歪んだギター。聞こえづらいけれど、この曲の音の厚みをこれほどまでに表現するにはこの2つの要素が欠かせないのです。実は学生の頃、自分のバンドで演ってみてわかった事なんだけれどね。

それにしてもボランの言葉のリズム感というか、韻の踏み方というか、本当に超越していますね。ボーカルがこんなに違和感なくメロディとしてすんなり耳に聞こえてくる曲って、私はそんなに多く知りません。

≪From アルバム『Slider』≫