今日は色々あり、とても疲れた1日だった。そんな私の心を癒してくれるのは、70年代ファンク(?)グループのこの曲。
パーカッションの効いたリズムに軽いギターのカッティング、そしてリラックスしたボーカルと決して上手くはないけれど厚みのあるコーラスがとても心地よくしてくれるのです。
中盤からのエレピの音とリフを交えた展開が曲にもメリハリを与え、私にも週末を楽しむための活力を与えてくれます。
かのモータウン所属の彼らですが、その音作りといい、メロといい、アレンジといい実はとってもニュー・ソウルの影響を受けた人たちなのです。全く違うフィールドから当時の新しい流れに憧れ、それを真似る精神・・・私は好きだなぁ。
You Know We've Learned / Bloodstone
Could It Be I’m Falling In Love / YOUNG-HOLT UNLIMITED
私は常々、ニューソウルはもっとも完成度が高い音楽のひとつだと信じております。そして、ニューソウルといえばやっぱり“Super Fly”。もう、これは1種の合言葉のようなものであります。
っということで、今日はそのサントラより。
本来、私はインストってあんまり好きじゃないんですが、このニューソウルのモノは特別です。頭の中に響くメロディと、アナログ楽器たちの優しい調べ、それらを効果的に引き立てる当時の最新技術のワウ・ギターや電子オルガン、エレピが絡み合うドキドキ感があります。
この曲もそんなエッセンスがたっぷり詰まっております。
パーカッションにグルービーなベース、曲を装飾するエレピ・・・そして、なによりも素敵なメロディー。質感としてはダニー・ハサウェイなんかの曲に近いかもしれない(ボーカル部分がエレピに替わっただけかも)。
今日でGWも最後ですが、なんだか雨音とニューソウルのミックスを堪能したくなってきました。
MAYBE / The Shangri-Las
つい先日、映画『Dream Girls』を観て、「やっぱガール・グループはええなぁ」っと思い、久々にその類を聴きなおしております。
今日の曲もそんなグループのひとつ、シャングリラスの曲から。
はっきりいって、つい最近まで名前も知らないようなグループでした。60年代の同時期のグループの中では、はっきり言って地味な部類だと思います。だけど、意外と私好みの曲が多いのです。
この曲もそのひとつ。甘いボーカルでリードを取り、ドゥー・ワップを意識したようなギターが絡みつく。もちろん、バックの演奏も強めのスネアの音を中心に、その雰囲気盛り上げている。
確かに、これをガール・グループで演奏する意義は・・・見つけにくいですが、素敵な曲です。
まだまだ、このグループのことは知らないことのほうが多いので、追々レビューしていくつもりではあります。
Think About It / Clarence Carter
先日、アトランティック・レーベルのブラック・ミュージックものCDが一斉に再発されて、これまでかなりレア扱いされていたものまで街のCDショップで格安に手に入れることができるようになりました。
今日のこのCDもそんな中のひとつ。ずっと聴いてみたかった名盤のひとつです。どの曲も素晴らしいのだけれど、今日はこの曲で。
R&Bのお手本の様なリズムは、もろMG'Sみたいです。ハモンド・オルガンも効いていたりしてね。ただ、ギターのかっこよさ半端じゃない。まるで、時計の針のように、正確に、ミュート音を刻む左側のギター。そして、少々ルーズにリズムに絡んでくる右側のギター。このコンストラストが、この曲に面白みを与えているように思えました。
アルバムのクレジットによれば、ギターはデュアン・オールマンのようですが、この曲でも弾いているかどうかは定かではありません(もし、弾いているのなら左側だと思うけれど、それにしては大人しい・・・)。
ただ、素晴らしいプレイには間違いないので、ギター小僧の必聴曲ってことにしときます、勝手にね。
Respect / Otis Redding
オーティスのことはその音楽を知るのが遅かったせいもあるかもしれませんが、まだあまり良く知りません。そして、このレコードを入手したのもホントについ最近・・・。お恥ずかしいばかりでございます。
そして、今日の曲はそのオープニングナンバーから。イントロが始まって、MG'Sの演奏が始まると「さすがMG'Sはライブでもカッコエエわい」・・・あのダック・ダンの弾くベースラインが一段と際立ってくると・・・「あれ、これってかのカブト虫軍団の曲と似てないかい?」
オリジナル音源では見えてこなかったものが、ライブ音源では色々見えてくるんですね。きっとマッカートニー卿たちもオーティスの音楽は好きだったんだろうなぁ。なんたって、リアルタイムだもんねぇ。
十数年、いろいろな音楽を聴いて、初めて「ラバー・ソウル」と「ホンモノのソウル」の境界線が見えてきた今日この頃です。