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God Cried Mother / FAIR WEATHER

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今宵はちょっとコアな1曲を。クラプトンバンドでも活躍したアンディー・フェア・ウェザー・ロウ(アンプラグトの日本盤ライナーでは悲惨な書かれようでしたが・・・)の若い頃のバンド、その名も「フェア・ウェザー」の曲です。

この人のこと、あまり知らなかったけれど、若い頃はとってもスワンピーなことやサイケがかったこともやっていたんだぁ、っと最近聴く機会ができまして1人感動しておりました。

っで、この曲はそのオープニング・ナンバー。シンプルなリズムにエレキ・ギターのリフにホーンやオルガン、アコギが絡んできてこれだけでも土煙の香りが漂ってきそうなのに、冒頭からボーカルとコーラスがタメをはっている。ジャケットの予想に反した、“ど”スワンプでした。

こんなカッコイイ音楽を聴きながら、口にする今夜のウイスキーはとっても美味しい。やっぱ、スワンプ・ロックは本能的に好きなんだなぁ、っと感じてしまう酔いどれなのでした。

≪From アルバム『Beginning from An End』≫

Love the One You're With / Stephen Stills

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気持ちに高揚感を与えてくれる音楽...よくハードロックなんかが想像されますが、全く違う雰囲気のこの曲なんかも私にとってはそんなひとつなんです。

イントロからうねるようなパーカッシブなリズム、さらに文字通りかき鳴らすような激しいアコースティック・ギターのストローク、それに絡みつくやさしいオルガンの音、そしてボーカルと呼応していく分厚いコーラス。
ウエストコーストで一世を風靡したCSNの独りであったスティルスが作り上げた、最高にソウルフルでスワンピーなナンバーです。

ブラックミュージックが好きな方はソウルミュージックやゴスペルに通じる部分から引き寄せられ、ウエストコースな音が好きな人は爽やかなギターの音に見せられる。当時のアメリカのポップミュージックのおいしい部分を紡いだ様な名曲です。

聴いているだけでドキドキするようなこの曲に、今日の私も見せられています・・・。

≪From アルバム『Stephen Stills』≫

Fountain of Sorrow / Jackson Browne

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私にも色々なことに少々疲れ気味なときがあります。例えば、周囲のいろいろな雑音に怯えたりと・・・。そんな中、ひときわ私のことを癒してくれるのがこのアルバムでした。普段は、地味であまり気にもならないんだけれど、そんな気分の時にはCDラックから私の手元へとやってきます。そして、尖った感情をほぐしてくれるのです。

今日の曲はそのアルバムの2曲目。これも決して派手な曲ではないのだけれど、なぜか優しい気持ちになれるんだなぁ。ウエストコーストの夕暮れ時に乾いた風が顔にあたるような感触だろうか・・・とっても心地よくなってしまいます。

絶妙なハーモニーと控えめなリズム・セクション、そしてささやきかけてくるようなギターのやわらかいサウンド。そのすべてが今日の私の心には染込んできます。

基本的に音楽に感情移入するタイプではない私ですが、どこかで聞いた「音楽は心の栄養源」って言葉は、このごろ妙にわかるようになってきました・・・まだ20代だけどね。

≪From アルバム『Late for the Sky』≫

夕方HOLD ON ME / サザンオールスターズ

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サザンのこのアルバム、リアルタイムでは聴いていないけれど初めて聴いたときから今日この時まで大好きです。何と言うか、日本のポップスに大切なものがすべて詰まっているような気がします。

今日のこの曲は、当時からシングルカットされたわけでもないし、とりわけ派手な曲でもないと思う。だけど、こんな耳障りのよくて、エッセンスのたっぷり詰まった“和製ポップス”ってあまりないと思いませんか?海の向こうの洋楽とも、ドメスティックなJ-POPとも違うこの感覚、私は大好きです。

もちろん、完成度も高くて私はコンプの効いたリズム・ギターとシンプルなのにメロディックなベースラインが好き。そして、力いっぱいのボーカルとゴスペルチックなコーラスのアレンジも。誰も文句のつけようがないんじゃないかと思います。

こんな曲が人前で演奏できたら・・・他になにもいらないくらい幸せでしょうね。いつかはやってみたいなぁ・・・って妄想にふける今宵でした。

≪From アルバム『人気者で行こう』≫

雨上がりの夜空に / RCサクセション

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もし、「日本でイチバン好きなボーカリストは?」って聞かれたら私は忌野様の名前をあげるのかなぁ。この人は私の中ではミック・ジャガーと同じくらい強烈な印象のボーカリストなんです。誰もが憧れるけれど、みんな真似できない・・・ロックをやっててこれは最高の資質じゃないかな。

っで、今日はその忌野様が在籍したRCサクセションのライブ・アルバムから。この頃は、まだ上昇気流にのる直前だったらしけれどどの曲もパワーあふれてカッコイイ!!その中でも、やっぱりこの名曲でしょう。日本人なら誰もが一度は耳にしたことがある曲だとおもうけれど、何度聴いても飽きない曲だよね。

このライブ・バージョンではチャボさんのギターもコーラスもさえているし、ホーンセクションも唄いまくってます。当然、どっしりとしたリズムに支えられてね。忌野様もとっても心地よさそう。

忌野様は闘病生活から復活しつつあるらしいですが、一度は絶対ライブを体験しに行きます!!

≪From アルバム『ラプソディー』≫