先日、悔やまれながら他界したJBの曲が今日の1曲。
学生の頃、私の周りには彼のファンが多かった。っというよりも、ブラック・ミュージックに興味を持ったヤツらはみんな聴いていました。もちろん、私も多聞に漏れずそのひとりだったのですが。
ただ、この比較的地味なアルバム(サントラだしね)でトリを飾るこの曲では、いわゆるJBのイメージとは違い、したたかなブルースを歌い上げるのです。元来、ブルースが大好物な私にとっては、これ以上ないごちそうでした。シンプルな演奏の上に、あの声で切なげにブルースを語られては・・・今となっては涙モンですね・・・。
彼が亡くなって以来、あまり彼の音楽は聴いていなかったけれど、こうしてスコッチを片手に聴くと・・・帝王の笑う顔が思い浮かぶ今宵です。
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Like It Is, Like It Was / James Brown
Lawdy Miss Clawdy / Joe Cocker
最近ではすっかり禿げ上がってしまって、このころの「腕っ節だけは・・・」な印象も薄くなってしまったコッカーさんですが、これだけ汗ばむ姿が似合う英国人はなかなかいないでしょう。最初聴いたときは、彼が英国人だとは夢にも思いませんでした。人間、憧れが強ければ同化してしまうものなんですねぇ・・・。
っで、この曲ですが正にアメリカン・ルーツの魅力たっぷり。それもそのはず、レオン・ラッセルがプロデュースに加わっているのだから。南部テイストたっぷりの英国スワンプ(って言うより、ボーカルだけがイギリス人なスワンプロックかも・・・)が楽しめます。リズムなんかもとってもドライな感じで私の大好物です。
そんなに頻繁に我が家のターンテーブルに乗るわけではないけれど、針を落とした瞬間から思わず聴き入ってしまう、今日の1曲でした。
Qualified / Dr.John
昨日のアラン・トゥーサンに関係の深いミーターズのつながりで今日はこのアルバムから。これまた変態的に奥深い音楽ルーツを持っているDr.ジョンです。
ファンキーなピアノから幕を開けるこの曲。パーカッションの作り出すうねるようなリズムと渋いボーカル、それと掛け合うホーン・セクションとコーラス・・・。どの部分をとってもカッコエエです。隠し味の様なさりげないギターカッティングもさすがはミーターズ。すべては音の厚みを最大限に表現するための計算づくっといった感じでしょうか。とにかく無駄がまったくない!!
Dr.ジョンっというと私達の世代ではとっても地味なんですが、こんな曲を聴けばそのイメージもぶっとぶはず。なんせ最高の南部サウンドなんだから。何か“暑い”モノが欲しくなったら聴いてみてください。
World Wide/ Allen Toussaint
70年代の南部テイストたっぷりのこのアルバム。ミーターズやリトル・フィートなんかとも関係の深かったトゥーサンの名盤です。はじめて聴いたときは、そのミクスチャー感覚に驚愕しました。セカンドラインビートをはじめとしたアメリカのルーツミュージックと東洋風の音階などのワールドミュージックもすんなりポップスにしてしまうなんて・・・本当に驚きです。
そんな珠玉ぞろいのなかでも、この曲のリフレインがすきなんです。明らかにミーターズの関係が伺えますが、この耳に焼き付いて離れないようなリフレインは永遠にロック史にも残るものではないでしょうか?
単調な曲って言ってしまえばそれまでなんですが、こういった曲がライブでは盛り上がったりして・・・。そういえばトゥーサンのライブ映像は観たことないなぁ。ミーターズなんかとあわせて一度は観てみたいものです。
Far East Man / Ron Wood
とっても素敵なジャケットですが、私がもっとも好きなギタリストのひとり、ロンウッドの初ソロ作です。渋い趣味かも知れませんが、彼のギタープレイは本当に憧れで、よくマネをしようとしたものでした(当然、不器用な私には・・・無理でした)。どの時代の彼も好きなんだけれど、彼のでしゃばらず、それでいて存在感のあるギターサウンドはフェイセスよりもストーンズよりもこのアルバムで一番体感することができます。
そして、この曲。なんとジョージ・ハリソンが曲作りに加わっているそうです。だから、繊細な曲にロニーのラフな感覚が加わってとっても不思議な感覚の曲です。サウンド全体は当時のスワンプな感覚のエレピなんかも炸裂で、まさに私好みですわ。
最近はキースやミックの影に隠れている印象が強いけれど、DVDなんかを見る限り、その魅力は衰えていないようで何よりです。