昨日、行ってまいりました。
『ウクレレ・ピクニック2009』
そうそうたるメンバーが集まる国内屈指のウクレレイベントですが、なんと基本は入場無料!こんな好条件もあり、参加することが数年間の念願でしたが、この度やっと果たせました!!
今回は10周年ということで、特に出演者が豪華で、わかりやすいところでは、つじあやのや高木ブー、そしてIWAOさんまで・・・。とにかく幅広くウクレレ・サウンドを楽しめました。
そして、こんな楽しいイベントの発起人がこの人、サザンの関口氏です。っで、氏はもちろんトリでの出演でしたが、そのときにこの曲を演奏されていました。
実は、ツレとの兼ね合いで、氏のステージのさなかに、残念ながら途中退場となってしまいましたが、そのときに演奏されていたこの曲の、ウクレレの音色の美しさに少し感激してしまいました。
辺りは、すっかり暗くなり、でもまだ日中の余韻が残る会場で、このメロディをウクレレで聞くととても不思議なほどマッチするのでう。
来年こそは、どんなことがあっても最後まで観ようって考えながら電車を待つ私でした。
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YaYa / 関口和之&砂山オールスターズ
Firsts / TUOMO
この音の揺れは、70年代のニューソウルか?
それにしては、この音のクリアさは何だろう?
初めて、聴いたときはそんな小さな疑問がいくつも頭の中をよぎったものでした。
だって、曲作りのセンスはあまりにもカーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイと近かったし、歌い方や音の並べ方は若い頃のスティービー・ワンダー辺りと似ていたから。
それが、フィンランドの一人の白人男性の作った音だなんて、ちょっと信じがたい気がします。
演奏はというと、とにかく、ファンキーなギター、キーボードのバッキングとグルービーなリズム隊の絡みが素晴らしい、その一言につきます。それ以上言うと、なんか、とても安っぽくなってしまう気がするので、ここまでで勘弁してください。
それにしても最近のヨーロッパのソウル・シーンはスゴイ。
ジョス・ストーン辺りもそうだけれど、本家アメリカが失ってしまったソウルフィールが地道に受け継がれているんだなぁと感じます。
そして、それを懐古主義で終わらせないところがね。私を含め、とても今の日本にはない文化だなぁと感じる夏の夜です。
Custard Pie / Jimmy Page & The Black Crowes
実は、このライブ盤は手に入れてからずっとお気に入りなんです。
なんたって、ハードロックギターの神様が、現代を代表するのサザンロック(異論はあると思いますが、あえてね)バンドと共演して往年のナンバーを歌わせるってんだからスゴイ。
当然、神様の全盛期よりも音響設備も良いし、メンバーも多いわけだから演奏は結構新鮮なものになっています。
で、実はこの曲がこのアルバムを象徴しているのかと。
なんといっても重視すべきはノリなんですよ。神様もすでにあの頃のような、神業的なことばかりができる御体ではないわけで・・・
そうすると必然的にグルーブ感が重要になってくるんだけど、そこはさすが。完璧なリフワークを聞かせてくれます。
もちろん、クロウズの面々もとってもグルービーに、(多分、昔コピーしたときを思い出しながら)一体となって演奏を繰り広げます。
ゼッペリン・フリークからはプラント以外のボーカルでライブを行うことに異論があるとは思いますが、私としてはゼッペリンとは違った視点で楽しめる曲です。
そうそう、ゼッペリンナンバーなのに、神様以外のギターの音色がドライな感じで、アメリカンなのも新鮮ですわ。
See Your Sunshine / Paul McCartney
偉大なるポール・マッカートニー卿さま。
まずは、あなたにお詫び申し上げます。
私は、あなたのファンであることを公言しながら、ここ数年のあなたの活躍に疑問をもっていました。正直に言えばナメていました。
だから、このアルバムだって、大手コーヒーショップ系レーベルから発売されるとのニュースを聞いたとき、購入を躊躇しました。
そして、2年後、私はやっとこのアルバムを手にし、そして当時購入しなかったことを後悔したのでした。
そこに刻まれた音は、あなたの新しい絶頂期を示すものでした。
例えば、この曲だけを取り上げてもそうです。
素朴で耳の奥に浸透するような分厚いコーラス・ラインに短いさすティーンで踊るようなベースをはじめ様々な楽器が絡み合って、さらにはリズムも変化させ高揚感を生みだす手法は、あなた以外にはなしえない業です。
この曲は、失礼ながら私の目標のひとつとなり、テーマともなりうる曲だと感じております。
すばらしい音楽を教えていただきありがとうございました。
そして、まだまだ私をはじめ世界の多くの方にフレッシュな音楽を発信し続けてください。
かしこ。
Turn It On / Franz Ferdinand
先週、やっとこさ購入して、結構はまっているのがこのフランツ・フェルディナンドの新譜。
過去2作も話題になったせいもあり、聴きましたがどうもピンとこず、そのままになっていました。
ところがどうでしょう、この3作目。
タイトでダンサブルなロックナンバーたちが私の好奇心をくすぐってくるではないですか!
ということで、今日はこの2曲目のナンバーを。
この曲は、アルバム中でも比較的ロック度の高い曲で、サビの部分ではディストーション・ギター音が冴え渡っています。
でも、それ以上に新鮮なのが、無機的なリズムと生々しいまでのボーカルの組み合わせ。今や、打ち込みを生々しく聞かせることだって簡単にできてしまう時代だけど、ここではあえて無機的なリズム(古いリズムボックスのような音)を効果音的に使っています。
そんな音を使って音の空間を埋めても、不思議と古臭さを感じさせないところが小粋なんです。
そしてもうひとつ、全体のグルーブ感がすごい!!
曲のアレンジがソリッドなだけに、私がこれまでこのバンドで感じにくかった強烈なグルーブ感を直感的に感じます。
この衝撃は私の中でもしばらく続きそうな予感・・・。