ジョンに『ロックンロール』ってアルバムがあるように、ポールが作ったのは、この『ラン・デビル・ラン』。久しぶりにホットなロックンロールが聴きたくなって引っ張りだしてしまいました。
このアルバムはホントに大好き。
なぜかっていうと、心の底からロックンロールを楽しんでいるのがわかってしまうから。それは、ポールだけじゃなくて、参加しているミュージシャン全員そうだと思うだけれどね。
面子もまたすごい。ピンクフロイドのD・ギルモアやパープルのI・ペイスなど。これで悪かろうはずがないのです。
そして、この曲。イントロのリフがとってもカッコイイ。渋く歪んだギターの音色から広がっていく展開で、終始ギターとピアノが引っ張っていく典型的なロックンロール構成。
そして、私のツボはAメロの最後のフレーズとサビ部分のコーラス。
これってやっぱりポールの好きなパターンだよね。ウイングスでもこのパターンがいくつかあった気がします。
とにかくロックンロール、いやポールの演じるロックンロールは格別にカッコイイ。やっぱりポールも基本は、ロックンローラーだったんだねっと改めて納得する1曲です。
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All Shook Up / Paul McCartney
Sweet Leaf / Black Sabbath
実をいうと、つい最近まではサバスにそれほど興味がありませんでした。私が音楽を聴き始めた頃はメタル全盛期でしたが、当時流行していた様式化した音楽にどうもなじめず、ずっと放置された分野でした。
ところが、ふとしたことから初期の3枚のアルバム聴いてみると、どれもカッコイイ。もろに私のツボだったんです。
そんな訳で、今日は彼らの3rdアルバムから。
実は、この3rdが今のところ一番のお気に入りなんです。なんたって、低音をブリブリ言わせるギターの音と、オジーのハイトーンボーカルのコントラストが一番輝いて見えるのがこのアルバム。
その最たる部分がこの曲ではないでしょうか?
スローで始まる歌メロの部分のまさに“ヘヴィーメタル”な感じから、疾走感溢れるギターソロへの流れ、またその逆の流れもかなりカッコイイんです。
えせギタリストでもある私のツボは、なんといってもそのテンポの変わり目で聞けるギターの巧さ。普通、急にテンポを変えていくと何かしら不自然さが出てくるけれど、ギターの持つドライブ感で完全にカバーしちゃっています。
とりあえず、初期についてはかなり聞いていますが、まだまだ歴史も奥行きも深そうなサバス。また、折をみてレポートします。
It's Alright / Seal
今日は、ついさっき衝動買いしたアルバムから。
まずは、右のジャケット写真を見てください。
どうですか?素敵じゃないですか?
最近リリースのアルバムでこんな素敵なジャケットに出会ったのは久しぶりでした。
っで、内容はというとクラシック・ソウルのカヴァー。
もともと彼のことをあまり知らなかった私にとってはもってこいの内容でした。
その中から、インプレッションズのカヴァーのこの曲を。
私の中の彼のイメージからすると、とても意外でした。
しかし、とても上手いカヴァーなんです。
演奏はオリジナルの雰囲気を損なわず、しかし、やはりボトムの効いた現代風な雰囲気をかもし出しています。ボーカルに関しても彼らしい歌いまわしやアレンジが随所に施されているって感じで。
まずは、やっぱり彼のハスキーな声。カーティスのそれとは質が違うけれど、若干ザラついたシールの声も私は好きです。むしろ、こういった曲ではカッコイイ。
そして、コーラスも一人多重録音。これで、あのインプレッションばりの厚さを出しているのだから、すごいです。メインボーカルとの掛け合いもバッチリ決まっています。
しかし、このアルバムの収録曲はこの曲を含め、クレジットを見ると、どの曲もとてもシンプルなバンド構成になっています。
ある意味、シールにとっての原点回帰なのかも知れないけれど、私のように彼のことをよく知らないクラシック・ソウル・ファンにとってはマストになるんではないでしょうか?
Red / King Crimson
例えばビートルズのアビーロードもそうなんだけれど、意図的に有終の美を飾ろうとして、ボロボロになりながらも作り上げた完成度の高いアルバムってありますよね?
このアルバムもそんなアルバム。
もちろん、グループは今でも存在しているけれど、この最初期のクリムゾンは一般的にこのアルバムまでと言われています。
そして、そのアルバムタイトルを飾る曲がこの曲。
いかにもクリムゾンらしいヘビーでアグレッシブなサウンドで、きっと発売当時もリスナーを喜ばせたことでしょう。
だって、今、リアルタイムを知らない私が聴いてもこのメインのギターリフはとても新鮮だし、Bメロ、Cメロのドラマチックな展開は聴く耳をぐっと手繰り寄せてしまいます。
あと特筆すべきは、この曲が実はとてもシンプルだということ。
所謂、シンセだ、テクノロジーだといったプログレ的な要素はきわめて低く、ギターとベース、ドラムといったバンドの3要素が占める割合がとても大きいのです。
夜の静けさがいっそう増して感じられるこの季節、ヘッドフォンをあてて聴く、高い完成度のこの曲は、いっそう私の心を引き込んでいくのでした。
Ready for Love / Bad Company
以前、一度紹介しましたが、今日は再びこのアルバムから。
このアルバムに出会ったのは、かれこれ10年以上前の高校生時代の頃。あの頃、毎月購読していた今はなき音楽雑誌上で70年代ロックの名盤として、トップに紹介されたことを記憶しています。
だけど、最近の音楽史の中ではめっきり語られなくなりました。他のアルバムはともかく、このアルバムはかなり佳作揃いで名盤にふさわしいと思うのだけれど・・・。
この曲は、実はギタリストのミックが在籍していたモットで一度録音されていました。その時の録音を聞くと、曲は未完成、アレンジもあと一歩というところです。
ところが、個々で再演されたこの曲は、かなり完成度の高い曲に仕上がっています。ギターも美しい音色と、ハードなバッキングのコントラストが美しく、ハードロック・バラードの典型を作り上げた感じ。また、それに沿うようにベースの重さもカッコイイ!!
最近、耳にした話では、このCDの高音質盤もでているとか。
最初にLPで買ってしまったため、どうも通常のCDの音が軽く感じる私には、かなり興味のある話しです。